早いもので、もう四月です。大きな会社では新入社員が入社したりで新鮮な感じですね。しかしながら、当社は小さな会社ですので新入社員はおりません・・・。私が一番の若手です、えへっ(笑)そんなわけで、あまりフレッシュさもない当社です。店主に「早く私の後輩をつくってください」というと、「俺はそのむかし・・・」と神妙な顔をして語り始めました。
さて、長くなるので店主の話の要約ですが、この会社を立ち上げる前はサラリーマンをやっていたそうですが、支社長という役をやっていたそうです。新入社員が入ってくると、かなり厳しく教育して時には怒ったりしていたそうで「鬼の支社長」と言われていたそうです。(わたしは今の店主しか見ていませんが、信じられません!本当かなあ?)女性社員の大半は泣いてしまったという伝説になっているらしいのです。女性社員の扱いが苦手だったらしく、泣かれてしまうとどうしていいのかわからずで、その場で抱きしめていたということです。抱きしめると、女性社員は安心するのかその後、泣き止んでしっかりと仕事をするようになるとのことです。店主曰く「君が憎くて怒っているわけじゃない、という気持ちを表現したかったんだ」とのことです。そのせいか、全社でもトップの支社になり、部下のほとんどは現在出世しているとのことなのです・・・。「ちょっと、それってセクハラじゃないんですか!」と店主に言いますと「いや、言葉に代わる一番のなぐさめだよ。まあ、勘違いして俺に惚れる奴もいたけどね。俺もまだ若かったしなあ」としたり顔の店主。「Mちゃんも泣いてしまったら抱きしめてあげるよ」と言うので、「絶対わたしは泣きません!どんなことがあっても泣きません!」と宣言してしまいました。しかし、今の店主からは想像もできません。本当なのかなあ??この今の古本業ではまったくその欠片すら見えないし・・・、その疑問を店主に言いますと、「俺も過去から学んでね、仕事に対する厳しさは、人の見ていないところでやるべきだと思ってね。それでもわかる人にはわかってしまう。実際、何人かのお客さんからは言われたね。まあ、Mちゃんも俺の背中を見て成長したまえ。はっはっは」と大笑いしていました。ますます怪しい。だんだん与太話のように思えてきましたので、この辺で今日はお開きに。
2017年4月1日